自殺対策について
9日の本委員会での、野中委員の質疑に対して、知事はご答弁の中で、「この問題に対しては、高い関心を持ち注目していく必要がある。」とお答えになったように記憶しております。そしてテレビでは、内閣府が手掛けている「眠れてますか?」キャンペーンをやっているというのも皆さんご承知の事と思いますが、本県の特徴である今後の急速な高齢化、高い核家族化率、中小零細企業中心の経済環境、これらは、ともすると自殺者が増大してしまう危険因子になってしまうのではないかと感じております。だからこそ、私は、今年度から取り組んでいる3年間の自殺対策基金事業の間に、現状への対策と併せて重要なのは、未来へ続くシステムであったり、ネットワークをどう作るかだと考えています。知事のお考えをお聞かせください。
上田知事答弁要旨
ご指摘されましたように、本県の特徴である今後急速な高齢化社会、また50代、60代が増えるといった事を考えると、自殺者の減る要素より増える要素の方が高いということでの問題意識は、私も正しいと思っております。
今年度から3年間で自殺対策緊急強化基金事業、国の基金も活用しながら初めてオールニッポン、オールジャパンで取り組む形になるとラジオ、新聞、ポスターさまざまなものを通じて埼玉県だけではなくて、国、県、市町村、全部合わせてキャンペーンをやる作業になっております。しかし、これまでこうした事をやったことがほとんどない。これがどのくらいの成果を得るかという事について非常に私も関心があります。大幅に減るような事があれば、つまり、多くの人達が関心を寄せる事で、もし自殺が減るという事であれば、まさしく原因は、よく見ていなかったという事に尽きると思います。いろんな形で可能性の高いような方々についての私達の強い関心が、自殺を予防出来るという事がわかれば、こうした事業を何年も繰り返してやる事で、実際の予防になるのかなと思います。今のキャンペーン体制により得られる成果に、私は期待している所です。
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