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産業労働企業常任委員会 視察報告

                     ~北海道 2007/09/03~05~ 

 

9月3日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

羽田発航空機にて旭川到着

旭川駅前からおよそ1キロメートル続く旭川平和通買物公園を視察。平和通は
1972年に日本初の恒久的歩行者天国(歩行者優先道路)として開設された通りで、現在、通りの両端の歩道は雪深い冬季にも不便の無いようにロードヒーティング化が施されている。

 

旭川平和通商店街振興組合、三和商店街振興組合の二つの平和通に立地する商店街で企画委員会を組織し、さまざまな事業の運営主体となっている。特筆すべきは、この事業に通りに面している、二つの百貨店と地元の大型専門店も参加していることである。背景には、わが県でも同様のイーオンなどの大型ショッピングモールの進出の脅威があったようだ。

 

買物公園のほぼ中間に「旭川屋」という物産・産業情報・観光情報の拠点を設け、学生ボランティアなどの協力も得て運営されている。地域商業の活力を上げていく試みとして、多くの工夫と高い計画性を感じさせてもらったが、何よりも、中心で活動されている鳥居理事長をはじめとするスタッフの熱意に感動を覚えた。しかし、鳥居氏いわく、この活動は、今全国的に話題を呼んでいる旭山動物園の動員力なしには考えられないとのこと、まさに、ここが肝だなぁ。

 

9月4日 午前

ソメスサドル株式会社ソメス砂川ファクトリー

北海道開拓の歴史に欠かせない馬にかかわる企業として、熟練された技術を持ち、国内唯一の馬具メーカーとして熟知されていること、ポスト石炭を担う企業としてスタートしたことなど、北海道のものづくり企業の代表的存在。

 

北海道ならではの広大な敷地に赤れんがの建物、外観からはおよそ工場的な要素は見えない。

起業後、馬具メーカーとしてのスキルアップに努め、皮革に関するノウハウを生かし、今や馬具と並ぶ看板商品となったバッグ類もなかなか手に入らないほどのものもある。ポスト石炭を担う企業として始まり、オイルショックなどの打撃もリストラ断行などの大転換を経て現在にいたっている。

一意専心、皮革を理解し造詣を深め、直接製造にかかわる製造従業員をエンジニアと位置付け技術の伝承、革新に腐心する姿勢が現在の繁栄の裏付けとなっているように感じた。

ちなみにショールーム・ショップには、男性用のダレスバッグやブリーフケース、女性用のハンドバッグなど魅力的な商品がたくさんありましたよ。

 

                午後

札幌市水道局藻岩浄水場および札幌市水道記念館

 

札幌市街中心部地区に給水している藻岩浄水場、札幌市の水道創設時に建設された、もっとも歴史のある浄水場で近年全面的な改修工事を終えたばかり。老朽化した施設は水道記念館として姿を変えて、札幌の自然や水環境、水道事業、水と暮らしのかかわりについて紹介している。

 

藻岩浄水場の特筆すべき点は、小水力発電事業を行っている点にある。
昭和57年に札幌市で開催された第1回北方都市会議において、札幌市の姉妹都市である米国ポートランド市の省エネを目的とした実践例にふれ具体的取り組みへと進んだ。

国の支援や民間事業者との協力により事業は進められ、年間500万円ほどの経済効果を上げられるものと推計されている。

 

印象としては、ダイレクトな経済効果が狙いというよりも、古くて新しいクリーンエネルギーである水力により電力を得ることで、地球温暖化対策になることなど環境に対する問題提起の側面が強い感じを受けた。河川の国である本県でも検討を要する部分があるように感じた。 

 

9月5日

北大リサーチ&ビジネスパーク

 

国内外から注目される中核的研究開発拠点の形成。大学等と地域のコラボレーション(産学官連携)拠点の形成。大学等の知的財産の活用による経済の活性化。の三つの目的を達成すべく北大北キャンパスに展開している北大リサーチ&ビジネスパーク構想。

 

今回、ノーステック財団の拠点コラボほっかいどうと創成科学研究棟の視察をさせていただいたが、これからのベンチャー企業育成には産学官連携が必要不可欠であるのはよく理解できたが、視察ケースについては、北海道という地の利も大きく働いているように感じた。本県でも同様の展開も進められているそうだが、連携をとれるのが北大のような理科系・文化系両面にたけている大学かそうでないかもカギの一つになるのではと感じた。

 

2泊3日の視察だったが、非常に参考になる充実した視察だった。

 

 

      

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