一般質問・答弁書 平成19年12月定例会
質問事項
8 農業の振興について
(1)小規模農家対策について
(2)県産農産物のブランド化について
質問要旨
●小規模農家対策について、県としてどのような支援ができるのか。
●県産農産物のブランド化について、現在、どのように取り組んでいるのか農林部長にお伺いしたい。
【答弁者】 農林部長
答弁要旨
御質問8 「農業の振興について」、お答えを申し上げます。
まず、(1)「小規模農家対策について」でございます。
議員がお話のように、県内には、経営の規模が小さな農家であっても野菜や付加価値の高い農産加工品を生産し、農産物直売所などにおいて、販売に積極的に取り組む農業者が多数いらっしゃいます。
現在、農産物直売所は県内に273か所設置されており、県内農家のおおよそ2割に当たる約14,000戸が参加し、平成18年度の販売金額は150億円を超えております。
また、農産加工品についてみますと、女性農業者による起業件数は個人・グループ合わせて131件で、749人の女性農業者が取り組んでおります。
その販売額は、平成18年度、約8億4,000万円であり、平成14年度に比べ約2倍となっております。
こうした例を始め、経営規模の大小や年齢、性別にかかわらず、能力や役割に応じて意欲的に精算に取り組む農業者が本県農業を支えております。
県といたしましては、今後とも経営規模の小さな農家でも力が発揮できるよう、普及指導員による付加価値の高い生産に向けた指導により、農産物の直売や農産加工、観光農業、体験農業など、多様な農業を振興してまいります。
次に、(2)「県産農産物のブランド化について」でございます。
国内外の産地間競争に打ち勝つため、県では、「埼玉農産物ブランド化戦略会議」を設置し、ブランド化を推進しております。
その一環として、昨年に引き続き、本年も農業団体と連携し、東京駅など都内4か所、農産物直売所や量販所など県内90か所において、県産農産物の集中キャンペーンを実施するなどPRに努めております。
これらの取組を通じまして、現在、「彩のかがやき」は農産物直売所や量販店など572店舗、「彩の国黒豚」は51店舗で販売され、着実に販路が拡大しております。
議員お話の鴻巣市の彩のかがやき「こうのてり伝説米」につきましては、農林進行センター、農協、生産者が一体となり、10月に県内百貨店においてキャンペーン販売を実施いたしました。
試食した消費者からも「ほどよい粘りとさっぱりとした甘味で、大変美味しい」との評価をいただき、引き続き販売されております。
また、消費者の評価が高い「タマシャモ」、梨の「彩玉」、「芳香シクラメン」などの生産拡大に鋭意取り組むとともに、トップブランドづくりの観点から、県農林総合研究センターにおいて、「ほうれんそう」、「こまつな」の食味改善や琵琶湖原産の「ホンモロコ」でございますが、「ホンモロコ」の大型化養殖技術の開発などにも取り組んでおります。
今後とも、農業団体や市町村などと一層連携して、県産農産物のPRや販路拡大に努め、元気の出る農業となるようブランド化の推進に積極的に取り組んでまいります。