一般質問・答弁書 令和1年12月定例会
質問事項
1 知事公約と今後の施策展開について
質問要旨
●政策が実現不可能であれば、県民の貴重な税金を投じることは決してできないと考えるが、見解を伺う。
【答弁者】 知事
答弁要旨
中屋敷慎一議員の「知事公約と今後の施策展開について」の御質問にお答えを申し上げます。
山本一太群馬県知事の工程表、「全力疾走366(さんろくろく)プラン」につきましては、私も拝見をさせていただきました。
議員お話しのとおり、「具体策のクイック展開」「直轄での強力な施策推進」「予算編成の時期」が記載をされておりました。
公約や工程表の示し方は人それぞれ異なると思いますが、「具体策のクイック展開」においては、公約で掲げられた180の項目のうち、5つの重点政策の工程が記載をされています。
この工程表は、策定の時点では公約の項目全てについて記載ができないとして、主な15項目について、来年10月までの取組を記載したもの、と御本人が説明をされておられます。
他県の知事の公約及び工程表に関し評価することは避けたいと思いますが、山本一太知事の公約に関する工程表が、公約の一部のみを取り上げているのに対し、私がお示しした工程表では公約に掲げた128項目すべてについて、現時点で見通せる工程を5年間分記載をさせていただいており、そのうち5大プロジェクトなど35の重点項目については、それぞれ詳細な工程を、直ちに取り組むもの、方向性を示すもの等に分け示させていただいております。
またその上で、いくつかの重要な施策については直轄プロジェクトとして立ち上げ、力強く推進するつもりでございます。
今回、取組の方向性を踏まえて、施策の進め方として取りまとめた工程表は、第一に、公約各項目を県の施策として取り組んでいくためには、まずは職員との議論を経て共有していくことが必要と考えたために作成いたしました。
また、今後、県民や県議会議員の皆様をはじめ、あらゆるステークホルダーの皆様に御意見をいただくため、公表もさせていただきました。
現在、令和2年度の予算編成作業などを通じて、施策としてそれぞれをブラッシュアップしているところでございます。
公約に掲げた施策につきましては、議会の皆様の御意見もお伺いしながら、5か年計画にどのように反映するのか、来年度中に検討をしたいと考えております。
私は、知事選挙に臨み強い思いと志をもっておりました。これまでの県の取組に、私が考えた外部からの視点、新たな視点で取組を加え、埼玉県をもっと良くしていきたい、との強い決意をいたしました。
また、誰一人取り残さない、日本一暮らしやすい県にする、という不退転の思いを抱きました。
埼玉県は75歳以上の高齢者が日本で最も早いペースで増加するなど、世界で誰も経験したことがない少子高齢化など、時代の大きな変化に直面いたします。
そのような中、時代の変化に合わせ、未来に向けて大きく舵を切るために、あえて中長期の視点で将来を見据えたビジョンとなるような項目も、公約に掲げさせていただきました。
公約に掲げた項目を実現するためには、様々な課題に対して、正面から向き合い、現実的な視点も加えていかなければなりません。
固い信念に加えて、中長期のビジョン実現までには困難や紆余曲折もあろうかと思い、したがって時には柔軟な対応も求められるかと思います。
それでもなお、その実現に向けてリーダーシップを発揮し、全身全霊で取組を進めてまいります。
一方で、独りよがりになることなく、県民目線で、効果的で効率的になるよう、常にチェックもさせていただきたいと思っています。
また、民意を代表している県議会議員の皆様の御協力・御知見を賜ることも必須だと考えています。
私は、より一層魅力・活力にあふれる「日本一暮らしやすい埼玉県」の実現に向け、全力で取り組んでまいります。
ありがとうございました。