一般質問・答弁書 平成27年9月定例会
質問事項
1 知事の政治姿勢について
質問要旨
●春日部市内の懸案事項の要望時における姿勢は、選挙が終わればノーサイドとする発言とは異なるが、見解を伺う。
【答弁者】 上田清司知事
答弁要旨
今月10日、「春日部駅付近連続立体交差事業の早期着工」、「都市計画道路大場大枝線等の早期完成」に向けた要望のために、石川良三春日部市長をはじめ期成同盟会の皆様がお越しになりました。
県議会からは地元選出の白土議員、秋山議員に御同席をいただきました。台風18号の影響で、権守議員ほか数名の方は遅れて参加をされました。
石川市長からは、東武伊勢崎線と東武野田線が合流する春日部駅付近の連続立体交差事業は、春日部市の発展に欠かせないものであり、事業の早期着工を求める御要望をいただいたところでございます。
同席の白土議員からも、この事業を早期に進めるためにも県、春日部市、東武鉄道の3者によるトップ会談を実施してほしいとの御要望もいただきました。
私も、春日部駅付近の道路事情、鉄道事情を考えれば、春日部駅付近の連続立体交差事業の重要性は認識しております。
春日部市民の切実な願いでもあると理解しているところでございます。ただ、投資に見合う効果が春日部市のまちづくりに最大限に生きるような事業にしならなければいけないこと。あるいは、駅ナカだけが発展することがないようにしなければならないこと。
そのため、東武鉄道との調整を円滑に進めるためにも県と春日部市が共通認識を持ち、必要があれば3者のトップ会談も実施しようと申し上げました。
その後、常に県と春日部市の共通認識を持つことが必要であることを御理解いただく意味からも、石川市長の事実認識を訂正していただくためのお話を若干させていただきました。
石川市長は、「上田知事は春日部市では川の清掃活動以外したことがない」と誤った認識を持っておられましたので、「川の清掃活動をやったのは志木市と所沢市でありますが、知事の政治姿勢について春日部市ではやったことがございません。」そういうことについて、訂正をしていただいたところです。
その上で「県道の整備や河川の整備をやっているのは市長も御存じでしょう。
東部地域振興ふれあい拠点施設『ふれあいキューブ』のテープカットも一緒にやったじゃないですか。事実誤認ではないでしょうか。」などと申し上げました。
また、石川市長が選挙などで気になさっているといけないと思いましたので、私は当日きわめて明るく元気におおらかに、「選挙で赤白に分かれたからと言っても、終わればノーサイドですよ。誰を支持したかはまったく問題ないですよ。」というようなこともはっきり申し上げました。
石川市長も御理解いただいたものと存じております。
あえて、私がこれらのことを申し上げたのは、この連続立体交差事業を進めるためには、県と春日部市の共通認識と信頼関係が最も重要であることからして、認識にずれが生じてはいけない、こんな風に思ったからでございます。
その後も会合などで石川市長にお会いし、会話も交わしておりますが、特にわだかまりがあるとは認識しておりません。
しかしながら、もしこの連続立体交差事業の要望の時、私の言動にノーサイドを越えるものがあるように受け取られたとすれば、正に不徳の致すところでございます。
今後とも注意していきたいと思います。