平成22年9月定例議会

 平成22年9月定例議会 主な内容  

 

 

 9月定例会は、9月24日に開会し、7月に秩父市内で墜落した県防災ヘリコプター「あらかわ1」の後継機購入に関する限度額14億9千万円の債務負担行為の設定、7億7,253万円の一般会計補正予算案(主な内容は緊急雇用創出基金を活用した若年未就業者に対する就業支援2億511万円など)、職員給与条例の一部改正案など知事提出11議案、都道府県議会議員研究交流大会(11月、東京都)への派遣など議員提出11議案を可決し、人事案件8議案に同意して閉会しました。

 

 

 

わが会派からは、小野克典議員が質問に立ちました。

県立がんセンター重粒子線治療設備の導入について

 県立がんセンターの施設整備に伴って、がん患者にとって希望の星ともいえる、「重粒子線治療設備の導入」による医療展開は、患者の肉体的負担や従来の放射線治療の副作用からの解放など、多くの利点を持つ画期的な治療法である。専門性の高い最新の高度医療であり現在は保険対象外であるため、三百万円を超える費用がかかるなどの課題もある中で、最近では民間の生命保険でも特約対応などの手立ても取れるようになってきている。そこで、「重粒子線治療設備の導入」について、昨年から数えると三度目の質問となるが、前回質問時以降にどのように検討を重ねていただいたのか病院事業管理者に伺う。

 

 

病院事業管理者答弁要旨 

 全国三番目にオープンした、群馬大学病院の重粒子線治療施設を視察し、担当医師とも意見交換をした。施設規模は、小学校の体育館程度で従来施設の三分の一程度に小型化され、整備費用も半分以下となっていた。専門スタッフの確保や保険適用の問題などの課題もあるが、群馬大学の状況や保険適用に向けた国の動向に注視し、引き続き検討してまいります。

 

★なかやしきの思い!

 小型化された群馬大学の施設でも、およそ125億円ほどかかる先進高度医療の重粒子線治療施設。制圧できないがんもあるようだが、がんセンターの施設整備を改める今だからこそ導入の決断をしてほしいものだ。

 

 

 

 

 

 

野中厚議員による質問事項

 

 

 

猛暑による「彩のかがやき」への影響について

 熊谷市で37日間の猛暑日を記録するなど、連日うだるような暑さの続いたこの夏。農産物への影響も想像を超えるものが多々ある。例年ならばほとんどが一等に区分される県の推奨米、「彩のかがやき」も白未熟粒となり、今年はほぼすべてが規格外の評価しか得られない状態である。予想だにしなかった高温障害による米の品質低下により、生産農家の皆さんは甚大な被害を被っている。

 そこで、高温障害を発生した「彩のかがやき」について、どのように生産農家の品質離れを回避し、また、大量の規格外の「彩のかがやき」に対しどのような施策を講じていくのか伺う。

 併せて、生産農家の皆さんにとっては、防ぎようのない自然災害である今回の高温障害に対して、品質低下に適用される共済などの補償を含めた対応について伺う。

 

 

農林部長答弁要旨 

 8月半ばから9月上旬の未曾有の高温と降水量0の時期に遭遇してしまった稲が、耐えうる限界を超えて高温障害を起こしてしまった。県としては、高温に対応した技術対策について詳細な検討を進めて参ります。そして、県が先頭に立って、さまざまな関係団体や県内企業、多くの県民の方々に広く協力を呼びかけ、販売促進に努めて参ります。また、生産農家の収入減に対しても、様々な視点から一生懸命に検討を進めて参りたいと思っています。

 

★なかやしきの思い!

 県の推奨米「彩のかがやき」、鴻巣でもかなりの作付面積がある。農家の皆さんにお聞きしたところ、やはり、ほとんどが規格外だそうだ。質問にある通り、今回の被害は、まさしく自然災害であり予測不可能なものだった。県や関係機関の特段の配慮により、生産農家の皆さんの暮らしを守らなければいけない。

 

 

 

 

 

 

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