令和2年9月定例議会

令和2年9月定例議会 主な内容

新型コロナ専用仮設病棟の整備に着手

前回補正に次ぐ大型補正予算で体制強化へ

県議会9月定例会は9月24日に開会し、一般会計補正予算【第7号】877億4,996万2千円【第8号】21億3,961万1千円【第9号】414億7,054万5千円の計上などを議決し、10月14日に閉会しました。(一般会計補正後累計2兆3,083億9,014万4千円)新型コロナウイルスの感染が警戒を要するレベルで続く中、補正予算【第7号】では専用医療施設の整備をはじめとする入院医療機関の体制強化のため、690億9,323万3千円の計上を決めました。具体的には、新型コロナウイルス感染患者専用の仮設病棟を運営する医療機関を公募し、その医療機関の敷地内や隣接地にプレハブを建て約320床を確保していく計画です。また、入院医療機関への支援はもとより、人工呼吸器やECMO(エクモ)等の設備整備への支援もさらに強化していきます。
その他、県内景気が急速に悪化していることから、経済活動の回復と「新しい生活様式」への対応として、観光関連事業者への支援や中小企業のオンラインでの販路開拓への支援策等に6億89万3千円の予算が盛り込まれています。

かかりつけ医での診療・検査体制を整備へ

県議会9月定例会では、季節性インフルエンザの流行期に備えるため、さらに補正予算【第9号】414億7,054万5千円の計上を議決しました。
国による予備費の支出決定を受けての予算措置ですが、身近な医療機関で新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの両方を診療・検査できる体制の整備をはじめ、重点医療機関の病床確保に対する助成費の増額、抗原検査費用の増額、生活福祉資金の特例貸し付け事業への補助金の増額が盛り込まれています。
新型コロナに関しては、これまで保健所に設置されている「帰国者・接触者相談センター」で対応していましたが、これからは発熱などを訴え、新型コロナかインフルエンザかの判断が難しい患者が増えると予想されるため、地域のかかりつけ医を窓口とすることで、より多くの患者に対応して検査できるようになります。
なお、両方を診ることができる医療機関は、県が地域の医師会と協議の上指定し、随時公表して参ります。

高齢者のインフルエンザ無償化へ

季節性インフルエンザの流行期に備えるため補正予算【第8号】では、新型コロナウイルスに感染すると重症化するリスクの高い高齢者などを対象に、インフルエンザのワクチン接種を無償化するために、21億3,961万1千円の予算計上を決めました。
【無償化の対象は】
●65歳以上の高齢者
●60歳~64歳の基礎疾患のある方など
●期間は10月~12月
(インフルエンザの流行がピークとなる1月~2月頃に備えるため)
なお、両方を診ることができる医療機関は、県が地域の医師会と協議の上指定し、随時公表して参ります。

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