少子・高齢福祉社会対策特別委員会県内視察 9月13日

少子・高齢福祉社会対策特別委員会 県内視察報告

                     ~県内 2007/09/13~

 

 

 

9月13日 午前

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川口市でベビーシッターの派遣などの総合子育てサービス事業を展開する有限会社コマームを視察。

 特に、今年平成19年4月からは、自社の従業員の子どもだけでなく、地域の子どもも受け入れる企業内保育所「コマームナーサリー・川口」を開設し、働きながらの子育てを支援する環境づくりに一役買っている。

 それにしても、川口駅周辺の様子の変化には驚くべきものがある。駅前に市民病院のあった20数年前とはまったく違い林立するビル群(ほとんど上層階はマンション)がひしめき合っていて、キューポラの町といった表現はどこからも感じられなかった。30代を中心とする新住民の増加を背景に、子育て支援の整備は最も求められるサービスの一つだろうと感じた。

 そんな環境の中で、コマームの小松社長は、「地域の子どもも一緒にあずかる企業内保育所を子育て支援の輪を地域社会全体に広げるきっかけにしたい。」と頑張っている。取り組みは始まったばかりで、いくつかの問題点(ランニングコストの維持など)も抱えているが、わが県にとって、怒涛のように押し寄せてくる少子高齢化の波をしっかりと乗り越えていくためにも、女性の社会進出を支える仕組みの拡充はさらに進めていく必要性を強く感じた視察だった。

 

 

      午後 東松山市の呼びかけで市内にある五つの社会福祉法人、四つの作業所、三つの障害者団体が協働して平成12年11月に設立したNPO法人東松山障害者就労支援センターを視察。

 

 今法人は、障害者に対する訓練や就業はもとより、職場定着・生活支援までの一貫した支援に取り組んでいる。

 東松山市の東部、吉見百穴まで5分ほどのところある東松山障害者就労支援センター。7年間の実績をもとにしたセンター内部の訓練は、実際に就職したときを想定して非常に細かな部分までよく練り上げられている。視察中も全ての訓練受講者の皆さんが真剣なまなざしで取り組んでいた。

 

このセンターの特徴は、就労の定着を支援するため、就職後も定期的に就労先の企業訪問や本人訪問を行っていることである。手間のかかることであっても、ここまでのケアができないと四割に及ぶ離職率の中、採用してくれる企業側との良好な関係を維持できない現実もあるようだ。

今回の視察で、障害者の就労における自立支援には、

   1.就労先の現場で想定される状況を、訓練の中にどれくらい取り入れられるか。

   2.さらに進んだ障害者の就労を支え続ける仕組みを作り上げる。(就職先の確保も

    含めて)

この二点が喫緊の課題のように感じた。

 

 

 

      

 

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