一般質問・答弁書 平成19年12月定例会
質問事項
5 職業意識をはぐくむ教育について
質問要旨
●キャリア教育を小・中・高等学校の発達段階に応じて、どのように取り組んでいるのか。
【答弁者】 教育長
答弁要旨
次に、御質問5 「職業意識をはぐくむ教育について」お答えを申し上げます。
児童生徒一人一人がこれからの変化の激しい社会の中で生きる力を身に付け、社会人として自立できるよう指導していくことは、学校教育の基本的な役割でございます。
今の子どもたちは、直接体験の機会や異年齢者との交流の場が乏しく、幅広い人間関係を築くことが難しい面もあり、ともすれば社会人・職業人としての自立が遅れるという課題がございます。
そのため県では、小学校から高等学校まで発達段階に応じた組織的、系統的なキャリア教育を推進し、望ましい勤労観や職業観の育成に努めているところでございます。
具体的には、小・中学校における教師用のキャリア教育指導資料を作成するとともに、保護者向けリーフレットを配布し、学校と家庭が一体となってキャリア教育の推進を目指しております。
現在、小学校では、身のまわりの仕事や働く人への関心を高めるために、商店街や工場の見学などを実施し、職業に触れる学習を行っております。
その上で、中学校においては、働くことの意義の理解や進路意識の高揚を図るため、地域の皆様の協力を得て、地元の企業や保育所、福祉施設などにおいて職場体験に取り組んでいるところでございます。
また、高等学校においては、生徒一人一人の望ましい勤労観・職業観や社会力の育成を目指して、今年度からすべての学校でインターンシップや保育、介護体験など、在学中に5日相当の体験活動に取り組んでおります。
今後とも、小・中・高等学校を通した系統的なキャリア教育の充実を図り、子どもたちが、将来、夢をもってたくましく生きていけるよう努めてまいります。