一般質問・答弁書 平成20年12月定例会
質問事項
3 事故・災害時における救助体制について
質問要旨
●事故・災害が起きたときの救助体制はどうなっているのか。また、日ごろどのような訓練を積んでいるのか、危機管理防災部長に伺う。
【答弁者】 危機管理防災部長
答弁要旨
御質問3「事故・災害時における救助体制について」、お答えを申し上げます。
地元消防本部だけでは対応が困難な大規模な事故や災害が発生した場合、災害現場から一刻も早く、より多くの被害者を救出し、医療機関に搬送しなければなりません。
そこで県では、被害者の迅速な救出や救護活動を行うため、「埼玉県特別機動援助隊」、通称「埼玉SMART」を平成18年に設立いたしました。
埼玉SMARTは、消防本部の「機動救助隊」と県の「防災航空隊」、それに災害拠点病院の「埼玉県災害派遣医療チーム」通称「埼玉DMAT」の3つで構成されています。
「埼玉DMART」の特徴は、これら3つの独立した組織が連携して、迅速かつ的確に被害者の救出や救護を行うところにあります。
そのため県では、災害現場で統一的な指揮命令の下で円滑な相互連携が図られるよう研修や訓練を行っております。
平成19年度は、述べ360名の消防隊員や医師、医療スタッフを対象として知識や技術の向上と連携強化のために8回の研修を実施いたしました。
更に、指揮命令の統一や相互連携が実際の災害現場で的確に機能するよう大規模な事故や災害を想定した合同訓練を毎年行っているところです。
本年は2月1日に深谷市において、地元消防本部や近隣の消防本部などにも参加をいただき、事故車両からの救出、トリアージ、救急搬送などの訓練を実施いたしました。
また、「埼玉SMART」は、地震災害に備えて毎年実施している「八都県市合同防災訓練」にも参加しております。
本年8月31日、朝霞市を会場として行った訓練では倒壊建物からの救出やトリアージなどの訓練を行ったところです。
県といたしましては、引き続き、「埼玉SMART」を構成する「機動救助隊」、「防災航空隊」、「埼玉DMAT」が事故や災害時に的確な連携ができるよう研修と訓練を重ね、県民の安心・安全を確保してまいります。