一般質問・答弁書 平成25年6月定例会
質問事項
5 ものづくり人材育成支援について
質問要旨
●どのように本県のものづくりの技術継承という道を拡幅していく考えなのか伺う。
【答弁者】 産業労働部長
答弁要旨
ご質問5「ものづくり人材育成支援について」お答えを申し上げます。
ものづくりは我が国の基幹産業であり、中小企業の多い本県では「ものづくり技能の継承」は極めて重要であると認識しております。
ものづくり技能の継承には、三つの視点から取り組んでまいります。
一つ目は「次の世代を担う後継者づくり」の取り組みです。
子どもの頃からものづくりの楽しさに触れる機会を提供することや、若者の技能向上を図ることが大切です。
そのため、県では埼玉県職業能力開発協会と連携し、各技能士会の指導の下、小学生に貯金箱や畳づくりなどの体験をしてもらう「ものづくり技の教室」を毎年開催しています。
また、23歳以下の若年が技能を競う技能五輪全国大会へ県代表選手を派遣し、技能のレベルアップを図っています。
二つ目は「優れた技能者のPR」です。
技能士の優れた功績を称えるとともに、その卓越した技能を広く県民に伝えることが重要でございます。
そこで、30歳未満の優れた技能を持つ技能者を「彩の国青年マイスター」として、県内の第一人者と認められる技能者を「彩の国優秀技能者」として、あわせて毎年30人以上表彰しています。
また、埼玉県技能士会連合会との共催により「人づくり・ものづくりフェア埼玉」を開催し、多くの方に卓越した技能に触れる機会を提供しています。
今年度は、伊奈町主催の「B級グルメ王決定戦」とタイアップすることで集客力を高め、幅広い来場者に技能士等のPRを行ってまいります。
また、県内には黄綬褒章受章者をはじめ、優れた技能士が多数おられます。こうした方々の功績を、ホームページ等を通じて効果的に周知してまいります。
三つ目は「新たなものづくり分野での技能育成」でございます。
産業構造の変化に伴い、情報技術や環境関連技術など新たな技能の分野も生まれています。
新分野での人材育成を拡大するとともに、関係団体の意向も踏まえて、技能競技種目や技能検定職種を見直してまいります。
今後とも、埼玉県技能士会連合会や埼玉県職業能力開発協会と連携して、本県産業の基盤を支える技能継承の取り組みを進めてまいります。