一般質問・答弁書 平成27年9月定例会
質問事項
4 埼玉県の花き産業の振興について
質問要旨
●花の消費拡大に向けて、二つのビッグイベントへの対応を今後どのように考え進めていくのか伺う。
【答弁者】 農林部長
答弁要旨
本県は全国第5位の花き産出額を誇る産地であり、特に花壇用苗物や鉢花など、鴻巣市を中心に全県下で生産が盛んでございます。
しかし、議員お話のとおり花きの産出額は減少しており消費拡大をしていくことが大切と考えております。
このような中、ラグビーワールドカップやオリンピック・パラリンピック競技大会が本県でも開催されることから、この機会を捉えてPRを行い本県花植木生産の振興を図ることは極めて重要と考えております。オリンピック・パラリンピックが行われる夏は、花の生産が少なく、管理も難しい季節であるため、高温期に適した品目・品種の選定や管理技術の開発に取り組むことが必要であります。
そこで、県では、今年度から暑さに強い品目・品種の検討や保水資材を利用した植え付け管理技術の確立、切り花の鮮度を保持する技術の確立などの実証を行っております。これら実証で得られた成果を県内の花植木産地で活用できるよう、暑さに強い品目・品種や新技術を導入する産地の支援に努めてまいります。
また、競技大会などで使っていただくためには施設の設計や運営を行う方々に本県が供給できる花植木を知っていただくことも重要でございます。
そこで、大会開催地の関係者、設計者、建設業者、鉄道関係者、ホテルの関係者など約2,500社を対象に、10月以降3回にわたり県内の花植木産地の見学ツアーを開催いたします。 ツアーでは、鴻巣市をはじめとした産地で生産される品目や産地における品質・管理技術の高さなどを参加者にご理解いただき、より多くの会場で本県産の花植木が使われるよう生産者と連携しつつ積極的に働きかけてまいります。
さらには、両大会本番において、県産花植木のPRを県内外の訪問者にしっかり行うことにより、埼玉の花植木の認知度向上を図り、両大会開催後においても夏を含めた周年での県産花植木の需要が拡大するよう取り組んでまいります。