予算特別委員会質問関連調査 2月9~10日 

無所属刷新の会 鴻巣支部(予算特別委員会質問関連調査) 視察報告
                                ~ 2010/02/09~10 ~

 

特定非営利活動法人 蜘蛛の糸

2月9日、企画財政委員会の県内視察を終えて羽田へと向かう、今回の視察先は、予算特別委員会の質疑予定である「自殺予防対策」に早くから取り組んでいる秋田県である。同行は、この問題に取り組んでいる地元市議会議員の野本氏。

蜘蛛の糸は、企業経営者の自殺予防対策に取り組んでいる。佐藤理事長が自殺対策に取り組むようになったきっかけは「友人の自殺」。また、御本人も事業に行き詰まり「うつ」を患った経験を持っていらっしゃる。9年目を迎える活動の中心は徹底した相談体制。ここ数年の長引く不況の中で、相談件数は増加の一途をたどり、遠方よりの相談者も増えているそうだ。今回の視察では多くの示唆をいただいたが、最も印象に残ったのが、佐藤理事長の熱意の深さである。「自殺を個人の問題として考えるのではなく、社会問題として捉える事の必要性」や「戦略的思考を持ち、具体的な目標に向かって出来ることは全部やるという覚悟なしには成果など上げられない。」彼の言葉に、この問題への取り組み方の鍵があると感じた。

 

 

 

秋田県庁

 蜘蛛の糸の視察を終えて、祭りの時には大変賑わうであろう竿灯大通りを歩くこと約20分、秋田県庁に到着。県行政としての自殺予防対策について調査した。秋田県の自殺予防対策は、全国の自殺者数が3万人を超えた3年目の平成12年に始まる。この年は秋田県の自殺者も400人を超えて3年目である。現在まで、数々の対策を講じてきているが、中でも、うつ病の早期発見や適切治療を支援するため、「自殺予防協力医・うつ病治療登録医制度」を県医師会自ら制度化している点や、その効果を高めるために、行政サイドとして一般臨床医や看護師に向けてうつ対策の研修会を開いている点などは、行政と関係団体の連携がより効果を上げる可能性を広げている。また、県内全市町村の首長・議長を対象にトップセミナーを開き、理解を深め、認識の共有化を図ろうとしている点なども、今後、本県が新たな取り組みを進める為にも、大いに参考とすべきであろう。

 

 

 

 

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