平成19年12月定例議会

 12月定例議会 主な内容  

  埼玉県議会12月定例会は、12月4日に開会し、21日に会期末を迎えました。9月定例会会期末からひと月半余りという短い時間しかなく、非常にあわただしく感じました。そして、あわただしさを増幅したのは、今定例会に初の一般質問の機会を頂けたせいもあったと思います。

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  今定例会には、知事提出議案46件、請願7件、意見書5件が上程されました。

  知事提出議案では、高金利県債の繰り上げ償還など計48億5千万円の一般会計補正予算案や地域振興センター設置条例案、総合政策部と総務部を企画財政、総務、県民生活の三部に再編する組織改正案、そして、人事案件では、県収用委員に、県建築審査会会長の加村啓二氏と前所沢市長の斎藤博氏を、予備委員には、日本司法支援センター埼玉地方事務所副所長の白鳥敏男氏を任命する案などが可決・同意されました。

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  請願では、今会議に初めて提出された、「悪徳商法を助長するクレジットの被害を防止するため、割賦販売法の抜本的改正を求める意見書の提出について」は全会一致で採択されましたが、6・9月定例会でも継続審査になった、公職選挙法違反罪に問われ公判中の近藤義則県議の「辞職勧告決議を求める請願」と「県政調査費の使途の明確化を求める請願」については、三度目の継続審査になってしまいました。ただ、「県政調査費の使途の明確化を求める請願」が付託された議会運営委員会において、この問題も含めた議会のあり方についての検討組織を立ち上げ、検討を始める方向が示されました。わが会派の共通目標でもあるこの問題が、今後スピィーディーに「公開」という開かれた方向にいち早く進められるように努力せねばと改めて決意しました。そのためにまず、新年を迎えて最初の会派視察を、この問題の先進地である長野県議会へと定めて日程の調整中です。

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  一般質問2日目の2番手として登壇させて頂いた初質問の内容ですが、

 

 ①産業観光の推進について

 ②広聴のさらなる充実について

 ③スポーツの振興について 

  (1)中学校の部活動について

  (2)総合型地域スポーツクラブの支援策について

 ④特別支援教育について

 ⑤職業意識をはぐくむ教育について

 ⑥圏央道沿線産業基盤づくりと周辺環境との調和について

 ⑦県央地域の救命救急医療の充実について

 ⑧農業の振興について

   (1)小規模農家対策について

   (2)県産農産物のブランド化について

 ⑨地元問題について

   (1)県道鴻巣川島線の通称追分交差点の改良について

   (2)県道鴻巣停車場線の仲仙道との交差点改良について

   (3)県道鴻巣川島線の改築整備について

 

 の9つの項目で質問させて頂きました。

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  その中で、産業観光の推進については、地元鴻巣の野本市議と連動し、市・県それぞれのとらえ方を確認したところです。県としては、各地地場産業のさらなる発展のチャンスとして捉え、そして、ホンダをはじめとする新規県内参入企業にも、「見て、楽しみ、学び」、「魅力的な見せる工場」という観点も併せ持てるようにお願いしている。との答弁を頂きました。また、知事答弁の中でわが市においては、「雛人形」、「花」が産業としても観光スポットとしても注目されている。との話もありました。

 

  広聴のさらなる充実については、メールなどへの対応や県政出前講座の充実を進め、今後はIT の活用による双方向の意見交換のできるような、県政モニター制度の充実を図りたいとの答弁を頂きました。

  中学校の部活動については、外部指導者も顧問教員と同様に「運動部活動指導者講習会」への参加が出来るようにするなどの外部指導者活用支援を進めるとの答弁を頂きました。

  総合型地域スポーツクラブ支援の今後の取り組みとしては、県内の各総合型地域スポーツクラブを構成員とする協議会を設立し、クラブ間交流、用具の貸し借りなどの相互協力、情報交換を進めるとの答弁を頂きました。

  圏央道沿線産業基盤づくりと周辺環境との調和については、インターチェンジや産業団地の周辺部など乱開発の懸念される場所では、都市計画法や農地法に加え景観法を活用し、乱開発の抑止に総合的に取り組むとの答弁がなされました。

  県央地域の救命救急医療の充実については、県央地域に既にある20の病院と273の診療所を効率的・効果的に活用する必要があり、策定中の第5次埼玉県地域保健医療計画の中で、救命救急医療を含めたこれからの医療連携体制の在り方を図により具体的に示すとの答弁がなされました。

  小規模農家対策については、今後とも小規模農家であっても力を発揮できるように、普及指導員の活動を充実させ、農産物の直売や農産加工、観光農業、体験農業など多様な農業の振興に努めるとの答弁がなされました。
 県産農産物のブランド化については、今後とも、農業団体や市町村などと一層連携して、県産農産物の販路拡大に努め、元気の出る農業となるようブランド化の推進に積極的に取り組むとの答弁がなされました。 

 

  地元問題の、

 (1)通称追分交差点の改良については、整備時期や役割分担などについて市と十分に調整を図り検討する。

 (2)鴻巣停車場線の仲仙道との交差点改良については、平成20年度に中仙道の拡幅計画を含めた交差点設計を行うとともに、鴻巣駅東口の再開発事業者との十分な調整も行う。

 (3)鴻巣川島線の改築整備については、高崎線西側区間の平成20年早々の拡幅工事着手に向け、準備中であるとの答弁がなされました。

 

~埼玉新聞より~

 

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