平成23年6月定例議会

 平成23年6月定例議会 主な内容  

 

 改選後初議会、6月定例会は、東日本大震災の被災者支援を含む48億743万円の一般会計補正予算など22議案を可決し、7月8日に閉会しました。

 東日本大震災への対応では、「県内に避難されている方々への支援」として、食事や日常生活用品の提供、住居の確保などについての経費の補正や修学等が困難となった幼児や児童・生徒の保護者等を対象に入園料や授業料等の減免などの充実を図ります。

 「県民の安心・安全をさらに高める施策」として、県産農畜産物の安心・安全を確保するため、野菜や玄米、農用地の土壌などを対象に放射性物質の影響調査を実施し、公表します。また、夏場の電力不足や不測の停電に備え、人工呼吸器などを利用する介護施設などに対して、非常用自家発電装置の整備費用を助成します。

 「県内経済の下支えのための取組」として、0.9%の融資利率、0.7%の信用保証料率という超低金利の「経営安定資金・震災特別貸付」を700億円の枠で新設します。

 今期、刷新の会は、改選前の5名全てが再選され、新たに4名の仲間を得て9名でスタートしました。議案提出権を得られる8名を超えたことはうれしくもあり責任の重さも痛感しています。それを形にすべく、今議会では多くの意見書や決議を提案し、刷新の会提案の「放射性物質から県民の安全と安心を守る決議」が可決されました。

 

わが会派からは一般質問に舟橋議員、江野議員が質問に立ちました。

主な質問事項
舟橋一浩議員

1.次世代自動車支援センター埼玉について

どの分野よりも研究開発が進み、蓄電技術の先端を担っている次世代自動車のバッテリー技術、および開発ノウハウを他の分野へ転用できれば、今後のエネルギー開発や節電に様々な提案も可能となると思うが、本県としてそのような予定をしているか?

 

上田知事答弁要旨

プラグインハイブリッド車などのバッテリーは、今後、新たな電力供給源としての活用の見込みに期待が持てる。次世代自動車の蓄電技術は、エコタウンづくりやスマートグリッドの構築にも大いに役立つだろう。

 

2.映像を活かした観光事業について

映画監督入江悠氏を始めとする新たな世代の才能を生かし、埼玉を舞台としたPR映画を作成するなどし、県独自の観光振興に役立てられれば、単に県のPRにとどまらず、本県出身アーティストの育成にもなると考えるが如何か?

 

上田知事答弁要旨

国際デジタル映画祭などで活躍する若い才能を支援し映画を作るなどの工夫をし、その上で、埼玉県を代表する偉人をテーマとした映画などが作成されれば、県としても一層支援の輪を広げなければと考えている。

 

 

●なかやしきの思い●

東日本大震災の被災地で、100ボルトの電源コンセントを備えたハイブリッド車が、非常用電源として利用され話題になった。日本のものつくりの灯は絶対消せない。

 

 

 

 

 

江野幸一議員

1.知事の3選に向けての決意について

知事は、今年任期満了を迎えられますが、去る6月24日に県議会一般質問の答弁の中で、3選への出馬を決意されました。そこで、上田知事に3選に向けての新たな県の運営に対するお考えと、埼玉というブランドをどう捉え、埼玉県知事として、どのように県民の皆様がわくわくするような新たな夢を描いていらっしゃるのか伺います。

 

上田知事答弁要旨

次期県政運営の基本理念は、「安心」「成長」「自立自尊」の3つをキーワードにしています。まず「安心」では、雇用、医療、子育て、大震災への備えに重点的に取り組み、県民の将来不安を解消します。次に日本を元気にするために欠かせない「成長」では、県内にイノベーションの波を起こし、世界を舞台に活躍できるようにしていく必要があると考えます。そして、それらのものを支える力が「自立自尊」であり、この力を県民自身が持たなければならないと考えています。

 新たな夢の中心は、いくつかの市町村と連携し、自然エネルギーで町を賄う未来都市を作っていきたいと考えています。

 

 

●なかやしきの思い●

集大成3期目への決意。充実の8年間がうかがえる。知事の強い決意に負けないように、しっかりと是々非々でやっていきたい。しかし、低い投票率で困りましたね。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

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