無所属刷新の会 会派視察 東京ガス施設 8月26日

無所属刷新の会 会派視察(自民党 田村琢実議員同行)
                            東京ガス施設 
~ 2009/08/26  ~ 

 

千住テクノステーション

南千住にある東京ガス千住テクノステーションを訪ねた。ここでは、低炭素社会の実現を目指して、「環境性」と「セキュリティー」を軸に天然ガスのポテンシャルを再評価し、ガス事業の中長期的な様々な課題を検討している。太陽光発電の次に来るものとして注目されている「エネファーム」とは、都市ガス、LPガス、石油などのエネルギーから水素を取り出し、セルスタックの中で空気中の酸素と化学反応させ、水の電気分解の逆の原理で発電する仕組みの燃料電池システムで、その際に発生するのは、電気と熱と水という今までにない1次エネルギーの使い方をするものだ。研究所の中では、経年変化や耐久のテスト、そして、軽量化やコストダウンに向けた様々な研究がされていた。敷地内にあるエネファームのモデルハウスである、暮・楽・創ハウスでも一軒の家の中での様々な可能性も見せてもらった。しかし、エネファーム自体まだまだ高価であるのは事実で、今後さらにコストダウンが図られ、太陽光発電などとの組み合わせが進めば消費者の選択肢が大きく広がることになるだろう。

 研究所の道を挟んだ先で、経済産業省による「水素・燃料電池実証プロジェクト(JHFC)」で設置された、燃料電池自動車に水素を供給するステーションの視察と燃料電池自動車の試乗もさせてもらった。燃料電池自動車の普及には、水素ステーションの増加が何よりも重要だ。これ無くして、燃料電池自動車の普及はあり得ない。また、試乗させてもらった自動車は非常に素晴らしい加速を示しながらも、あくまで静かで快適だった。でも、一台の価格が一億円というのには大分驚かされてしまった。

 

 

東京ガス根岸工場

 液化天然ガス(LNG)の受け入れ基地東京ガス根岸工場を訪ねた。東京を中心に5万キロメートルの導管を通じてガスを供給している拠点の一つだ。

 根岸工場では、世界各国から年間100隻ほどのLNGタンカーを受け入れている。マイナス162℃という特性を持つLNGは冷熱発電なども行われ、工場内の電力としても利用されている。また、周辺には冷熱を利用した、ドライアイス工場や超低温倉庫なども展開している。視察したマイナス60℃の超低温倉庫には、冷凍されたマグロのバケットがうず高く積み上げられていたが、寒いというより痛いという感じの倉庫内にはとても長時間いられたものではなかった。

 

 

東京ガス本社防災供給センター  

 首都高速浜崎橋JCTに程近い東京ガス本社ビル内にある、防災・供給指令センターを訪ねた。ここでは、24時間体制で工場への都市ガス製造の指示やガスホルダー・ガバナステーションなどの遠隔制御による供給操作、そして、非常災害(自身・大雨・洪水など)発生時の初動措置などが行われている。中でも、阪神大震災や新潟中越沖地震などの教訓を生かした地震に対しての対応には驚かされた。ガス供給エリアの中には、4000か所にも及ぶ地震計が設置され、各地の被害状況を迅速に把握し的確に対応できる体制が取られています。また、地中に埋設されているガス導管も、耐震性に優れた「溶接接合鋼管」などが用いられている。災害は、いつ発生するか分らないからこそ、日ごろの準備が大切だ。これからも各企業の努力も必要だろう。そして、関係行政機関との実のある連携をさらに推し進めてもらいたい。

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

前の投稿
教育改革・文化・スポーツ振興特別委員会視察7月21~23日
次の投稿
企画財政委員会視察報告 11月19~20日
メニュー