文教委員会県外視察 8月8~10日 

文教委員会 県外視察          ~ 2011/08/08~10 ~ 

アクシオン福岡…福岡県

【調査事項】スポーツ振興のまちづくり推進に関する調査

福岡県立スポーツ科学センター、福岡県立総合プール、福岡県立総合射撃場、久留米総合スポーツセンターの四施設を管理運営する財団法人福岡県スポーツ振興公社(アクシオン福岡)を訪ねた。同公社の所長は福岡県総合型地域スポーツクラブ育成委員会の委員長も務めている。スポーツ科学センターではクラブマネジャー研修会を開催するなどして総合型地域スポーツクラブ育成の後押しをしている。現在県内38市町村に62のクラブが展開しているが、わが県も抱えているような、学校体育との兼ね合いや、都市部のクラブと村部のクラブの運営手法の違いなどについては、同様の苦労をしているようであった。どこの県でも、欧米型のスポーツクラブへと成長させていくのは至難の業なのでは?と改めて感じた。

 

 

 

福岡県教育委員会 義務教育課…福岡県

 【調査事項】不登校児童支援及び学力向上の取組に関する調査

  福岡県は、不登校児童生徒の出現率は全国平均よりも低い数値を示してはいるが、増加傾向の出現率を抑制すべく取り組みを拡大している。具体的には、小学校長期欠席児童数と中学校での不登校の因果関係を分析し、中学校での不登校の前兆である、小学校長期欠席児童に対して退職教員を活用した指動員体制を構築し、保護者と連携した登校指導や学習指導を行い、不登校の未然防止に取り組んでいる。本県の不登校問題についても、原因の究明と具体的な方策をさらに強化しなければならないと考える。学力向上の取組については、新戦略のもと学力向上支援チームを各教育事務所に設置するなど積極的な取り組みを行っている。しかし、この問題に関しての取組は、全国的にも横並び一線の印象がぬぐえないような気がする。資源も少なく、大きな特色を持ち合わせない埼玉県にとっては、「ひとづくり」が最も重要な課題の一つである。「教育立県埼玉」、本県独自の取組を作り上げねばならない。

 

 

佐賀県立致遠館中学校・高等学校・・・佐賀県

【調査事項】特色ある教育に関する調査

 佐賀県立致遠館高校は、2003年に佐賀県立致遠館中学校を併設し中高一貫教育を行うこととなった。併設型のメリットを生かすべく、学習だけでなく諸活動・生徒指導などにも一貫性を持たせた教育活動を展開している。学習面においても高校は県立高校上位に位置しているとのことであった。佐賀県では、同様の中高一貫教育を四校で展開しているとのことであり、佐賀県教育委員会の教育改革における、中高一貫教育への期待の大きさをうかがわせるようでもあった。また、この取り組みを進めるにあたっての県民の関心も高いとのことであった。本県も県立伊奈学園が中高一貫教育を展開しているが、伊奈学園中学の入試選抜で問題視されている、抽選方式も佐賀県においては、平成20年から廃止されている。新しい取り組みで問題点が生じたときの改革のスピードはあっぱれだと感じた。本県ももっとレスポンスを上げていかねば真の検証は出来ないのではないかと感じた。

 

 

佐賀県立佐賀城本丸歴史館…佐賀県

調査事項】博物館の展示等の工夫に関する調査

 佐賀県庁の位置する佐賀城跡に平成16年に開館した歴史館は、佐賀城本丸跡に佐賀城本丸御殿の一部を復元して建設設置された。皆さんご存じのとおり、「幕末・維新期の佐賀」は日本の近代化に大きく貢献した多くの偉人を輩出している。歴史館は、県民を始めとする来訪者にこの時代の歴史をわかりやすく伝える施設として人気を博している。開館以来の来訪者は140万人にも上ろうとしているとのことだ。施設の立派なことにも驚いたが、もっと驚いたのは、入館料が無料であった事やボランティアスタッフの丁寧な案内や説明だった。おらが郷土佐賀の歴史・文化・伝統に誇りを持たれている様子がひしひしと伝わってきた。郷土愛ランキングワーストワンの埼玉県に住む私にはうらやましさも感じた視察だった。本県県民の皆さんに郷土愛を持ってもらうにはどういうチャンネルを選択する必要があるのか?「彩の国」の課題の一つである。

 

 

 

 

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