水資源機構視察 8月23日

水資源機構 利根導水総合事業所 武蔵水路改築建設所視察 *2011/08/23                          

 昭和42年の工事完了以来、延長14.5㎞の武蔵水路は、東京都と埼玉県の都市用水の導水、荒川水系の水質改善のための浄化用水の導水、周辺地域を洪水や出水から守るための内水排除の3つの役割を担い利根川から荒川への導水を続けてきた。40年を超える事業継続の中で、現状は、施設の老朽化や地盤沈下の影響などによる通水能力の低下や水路の崩壊まで懸念される状況となってしまった。これを改善し役割の強化をすべく数年前から武蔵水路改築事業が展開されている。今回の計画はその策定にあたり住民参加会議を開くなどして民意の反映にも努めているとのことであった。昨年の8月から上流部での工事も始まり平成27年度の完成を目指し工事を進めるようである。

 今回、利根大堰から工事進捗現場、わが市の新たな放流口予定地2か所そして、糠田排水機場と沿線の拠点すべてを視察したが、その道すがら最も驚いたのは、地盤沈下の影響である。沿線の鴻巣足利線を車で走ったが、強化をしてある橋梁部分の周辺とそうでないところの地盤の強さの差によって道路が波をうったようになってしまっているのだ。また、沈下の影響で水路上部が歪んでしまっている個所もあったりした。普段車で通っていても、あまり不思議を感じていなかったところで大変な事が起こっている。改築工事自体は急がねばならない。今後の課題は、「80人以上の尊い人命が失われているこの水路の安全対策が十二分のものである必要がある。」と意見させていただいた。

 

 

 

 

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