2019一般質問・答弁書4

一般質問・答弁書   令和1年12月定例会

質問事項

4  コウノトリも生きられる環境を未来へとつなごうについて

質問要旨

答弁後の2年間に、どのように積極的に鴻巣市の取組を支援したのか。

豊かな生態系確保に、市町村、保護団体と協力し積極的に取り組んできたのか。

県が関東広域の旗頭になるほどの意気込みで取り組んでいくべきと考えるが環境部長の考えを伺う。

【答弁者】 環境部長

答弁要旨

御質問4「コウノトリも生きられる環境を未来へとつなごう」についてお答えを申し上げます。
まず、答弁後の2年間に、どのように積極的に鴻巣市の取組を支援したのかについてでございます。
鴻巣市は、平成27年3月にコウノトリの里づくり基本計画を策定し、平成30年11月には「鴻巣市コウノトリの生息(せいそく)域外(いきがい)保全実施計画策定有識者会議」を設置いたしました。この会議に県も参画し、関係法令についてのアドバイスを行うなど、コウノトリの野生復帰を目指して、検討を重ねてまいりました。
また、こども動物自然公園から講師を派遣し、地元の小学生を対象としたゲストティーチャー授業を行うなどの支援も継続してきたところでございます。鴻巣市が令和3年度に予定しているコウノトリの飼育開始に向けて、関係機関との具体的な協議を行うほか、その後の繁殖、放鳥など、各ステージにおいても、鴻巣市とともに取り組んでまいります。

次に、どのように豊かな生態系の確保に取り組んできたのかについてでございます。
豊かな生態系の確保には、動植物の適正な保護、自然環境の保全、そして自然を大切にする人材の育成が肝要と考えております。
まず、ムサシトミヨなどの希少動植物については、保護団体や学校などと保護増殖や保全活動を行うとともに、アライグマなどの外来生物については、市町村などと連携した防除を進めてまいりました。
また、彩の国みどりの基金を活用した森林の整備による豊かな植生の回復や、「川の国応援団」への支援などを通じた川の再生に取り組み、動植物が生息・生育しやすい自然環境の保全にも努めました。
さらに、将来を担う世代にも自然を大切にする心が育まれるよう、学校や団体などで子供たちが主体的に取り組む環境保全活動や環境学習を支援してまいりました。

次に、関東広域の旗頭(はたがしら)になるほどの意気込みで取り組んでいくべきについてでございます。
コウノトリは、水辺の生態系ピラミッドの頂点に位置すると言われており、自然界で生きていくためには、そのエサとなるたくさんの生き物が育まれる豊かな自然環境が必要です。こうした自然環境は、私たち人間が豊かな暮らしをする上でも欠かせないものであり、その実現に向けた取組は、正にSDGsの達成につながるものと考えます。

今後も、市町村や保護団体などと協力し、コウノトリをはじめ多様な生物(せいぶつ)が生息・生育できる環境づくりに取り組んでまいります。

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