2019一般質問・答弁書5

一般質問・答弁書   令和1年12月定例会

質問事項

5  ものづくり人材の更なる育成について

質問要旨

3年間の「ものづくりトップレベル技能者育成訓練事業」の成果を 踏まえ、さらにブラッシュアップした形で事業を展開していく必要があると考えるが、産業労働部長の所見を伺う。

【答弁者】 産業労働部長

答弁要旨

御質問5「ものづくり人材の更なる育成について」お答えを申し上げます。

ものづくりトップレベル技能者育成訓練事業は、全国的な技能競技大会への出場・入賞を目指す若手技能者に、熟練技能者が技術指導を行うものです。事業を開始した平成29年度からの3年間で、技術指導を受けた者の中から延べ91人が「技能グランプリ」や「技能五輪全国大会」などに出場し、延べ29人が入賞を果たしました。技能日本一を競う「技能グランプリ」では、今年3月の兵庫県大会において、入賞者が前回大会から4人増えて11人になりました。特に、洋服製作部門では、入賞者なしから一気に金賞を受賞しており、この事業により大きな成果を上げております。

また、23歳以下の青年技能者が技を競う「技能五輪全国大会」では、冷凍空調部門で事業実施前後の3年間を比較すると、入賞者数が3人から7人に増加しております。現在、ものづくりの現場では、高齢となって現場を退くベテラン技能者が増えている中で、新たに就業する若者が減少しており、技能伝承が進まなくなることが危惧されております。本県のものづくり産業の発展のためには、議員御指摘のとおり、次世代を担う若手技能者を増やしていくとともに、特に若い人たちの目標となるトップレベルの技能者の育成を進めていくことが必要です。私も先月愛知県で開催された「技能五輪全国大会」を視察し、プレッシャーの中で懸命に競技に取り組む選手に感銘を覚えました。
また、若手技能者が全国レベルの競技大会で活躍するためには、その大会で入賞経験のある指導者に的を射た指導をしていただくことが不可欠であると実感したところです。実感を踏まえ、トップレベルの技能者育成に向け、若手技能者が「技能グランプリ」などの入賞経験者から直接指導を受けられる体制づくりなどを進めてまいります。

本県のものづくり産業が将来も発展を続けるため、引き続き、優秀な技能者が数多く所属する埼玉県技能士会連合会と連携して、ものづくり人材の育成にしっかりと取り組んでまいります。

前の投稿
2019一般質問・答弁書4
次の投稿
2019一般質問・答弁書6
メニュー