平成21年12月定例議会

 12月定例議会 主な内容  

 

 

 12月定例会では、総額138億4345万円の一般会計補正予算など、知事提出議案45件、請願4件、意見書9件を可決いたしました。また、補正の裏付けとなる件の財政を見てみると、県税収入は当初見込みより約308億円の減収となり、ほぼ同額の減収補填債の発行により穴埋めをせざるを得ない厳しい局面を迎えている。

 主な歳出としては、失業者の増加に対応した生活保護扶助費の10億円の増額、周産期医療や小児救急医療の充実、医師の確保といった地域医療再生の基金として50億円、新型インフルエンザ対策として38億円を計上して生活保護受給者らの予防接種の負担軽減に充てるなど、県民生活を守るセーフティーネットのさらなる充実を目指した予算である。

 また、請願の採択によって「選択的夫婦別姓法案提出について慎重な対応を求める意見書」、「永住外国人への地方参政権付与の法制化に慎重な対応を求める意見書」など我が国のあり方の根底にかかわる意見書などが、埼玉県議会の声として政府に対して届けられたのも特筆すべきことであった。

 

 

 

わが会派からは、鈴木正人議員が質問に立ちました。

 

全国学力テストの縮小について

 日教組の意向とも言われている新政権の全国学力テスト縮小方針に対して、どのような感想を持ち、今後どう対応すべきか。

 

上田知事答弁要旨 

 文部科学大臣の判断が、日教組の主張に沿ったかどうかはともかく、極めて残念な結果だと思う。学力だけではない、生活習慣と学力の関係などの資料も含んでいる学力テストの公開をして広範囲な議論を起こして、何らかの形で教育の中に生かし、日本の特色である、基礎力・知識・技術といった分野の基礎となるものをしっかりと身につけさせるべきだと考えている。

 

★なかやしきの思い!

 OECDの調査でも学力の低下が懸念されているわが国。資源のない日本は、「人材(財)」の育成こそが国の行く末を左右する。改めて基礎学力を身につけさせる、しっかりとした教育環境を作り上げねばならない。

 

 

 

地域医療再生特例交付金の活用について

 国の臨時特例交付金の交付に伴い今定例会で創設を予定している、「埼玉県地域医療再生基金条例」のもとで、医師・看護婦等の確保や医療機器の更新など様々な地域医療の抱える問題に対して、どのように具体的に取り組んでいくのか。

 

保健医療部長答弁要旨

 事業の実施に当たっては、全県への波及効果の大きい事業を中心に取り組む。具体的には、総合周産期母子医療センターにおいて、NICUの増床や後方支援体制の整備を行い、周産期医療体制の機能強化を図ったり、小児科医の派遣を含めた、小児拠点病院における小児救急24時間体制の整備や、産科、小児科、救急を目指す医師の誘導・定着策などを講じて行きたい。

 

★なかやしきの思い!

 慢性的な医師不足などにより、本県の医療体制も危機的状況だ。特に、周産期医療体制や小児救急を中印とした救急医療体制の脆弱的は極めて深刻な状況にある。平成25年までの計画期間の中で、有効に基金を活用し対策を講じてもらいたい。

 

  

 

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