緊急経済対策特別委員会県外視察 調査事項8月24日 

緊急経済対策特別委員会 県外視察 調査事項
                                ~ 2010/08/24 ~

 

高畠ワイナリー<8月24日>・・・山形県高畠町

【調査事項】地元の特産品を活用した産業創出について

全国でも有数のブドウ産地である山形県高畠町に平成2年にオープンした体験型ワイン工事用である。地元の契約農家で栽培した地場産のブドウを使い、高品質のワインを製造・販売している。工場は、入場無料で見学でき、テイスティングルームでの試飲も楽しめるため、年間約30万人の観光客が訪れる。比較的歴史の浅い高畠ワインだが、欧州系ブドウ品種を栽培しうるよう地元農家と研究すると共に、ワイン醸造技術の研究を重ね、海外のワインと比べても遜色のない上質なワインを誕生させ、国産ワインコンクールでも銀賞、最優秀カテゴリー賞を受賞するまでに成長している。また、地元企業と共同し、ケーキやアイスなどの商品も開発・販売している。

 本県でも地元の特産品を活用した産業の創出を県内各地域で展開しているが、地場産のブドウを用い良質なワインを生産すると共に、工場を観光地として活用する高畠ワイナリーの調査は、今後の施策推進に大いに参考になるものである。

 

 

(株)天童木工<8月25日>・・・天童市

【調査事項】地場産業の振興について

 (株)天童木工は、企業や官公庁向けの高級木製家具を製造・販売する、成形合板を主力とする家具メーカーである。

 成形合板とは、薄い木の板を接着剤で合わせ、型に入れて様々な形状に成形した材料であり、薄くても十分な強度をもっているため、無垢材に比べ細い形状に加工ができ、繊細なデザインが可能となる。この技術を日本で初めて確立したのが天童木工であり、現在では、世界中で品質の高さが認められている。

 本県においても、西川材など県産木材の利用を推進することで、地場産業の振興に努めているところであるが、世界一と言われる成形合板の技術を活かして地場産業の振興を図っている天童木工の調査は、今後の施策推進に大いに参考になるものである。

 

 

(社)東北経済連合会<8月2●日>・・・仙台市

【調査事項】広域連携による地域開発及び経済振興について

東北経済連合会は、東北7県において経済活動を展開している企業、団体など約900社の会員で構成する総合経済団体である。昭和41年12月に発足して以来、東北地域の総合的な地域開発及び経済振興を通じて、わが国経済社会の発展に寄与することを目的に活動を続けている。

また、ゆとりと美しさに満ち、自立する東北広域連携圏の形成を目指す長期ビジョンとして、平成12年5月に「ほくと七星構想」を策定し東北地方の広域連携を視野に入れた活動も展開している。

本県においても、三県知事会議を開催し、群馬県、新潟県と埼玉県が協働し、連携して地域の振興や交流を図ることにより、圏域の新たな発展の機会を創出することを目指していることから、(社)東北経済連合会の調査は、今後の施策推進に大いに参考になるものである。

 

 

宮城県庁・富県宮城推進室及び海外ビジネス支援室<8月2●日>・・・仙台市

【調査事項】県内経済活性化施策及び海外ビジネス支援について

 宮城県では、経済基盤を確立し、県経済の成長を図る「富県」を実現するため、平成19年に策定した長期ビジョンにおいて、「10年後の平成28年度には、県内総生産額10兆円以上にする」ことを「富県宮城の実現、県内総生産10兆円の挑戦」として掲げ、県民、企業等と共に取り組んでいる。

 また、平成4年に大連へ、平成17年にソウルへ、それぞれ海外事務所を設置し、中国及び韓国経済に関する情報収集および提供や、宮城県内企業の中国及び韓国内における活動の支援、宮城県のPRと外国人観光客誘致などを実施している。

 本県においても、県内経済活性化は大きな課題となっていると共に、今年度(仮称)上海ビジネスサポートセンターを設置することから、宮城県庁の調査は、今後の施策推進に大いに参考になるものである。

 

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