2023一般質問・答弁書3

一般質問・答弁書   令和5年6月定例会

質問事項

チャットGPTなどの生成AIの行政活用について

質問要旨

今後、どの分野で活用することを想定し、どこから着手し、どのように拡大していくのか、また、利活用する職員のリテラシー向上を含め、リスクをどう想定し、どのように対処していくのか伺う。

【答弁者】 知事

答弁要旨

次に、「チャットGPTなど生成AIの行政活用について」のお尋ねであります。

生成AIの出現は、パソコンやインターネットの発明に相当すると言われるように、私たちの働き方を大きく変える可能性があると考えます。

生成AIは文章の要約、様々な文案やプログラムコードの作成など、行政の幅広い分野や業務に活用できる多彩な機能を有しております。
これらを使いこなすためには、プロンプトと呼ばれるAIへの指示の出し方が重要であり、的確なプロンプトを書く能力を持つ職員が増える必要があります。
そこで、まずは文案作成やアイディア出しなど比較的簡単な業務から生成AIを導入し、職員がAIとのやり取りを重ねながら、プロンプトのスキルを高めていきたいと考えています。
また、生成AIには情報流出のリスクもあるため、個人情報等は入力を禁止するなど、一定のルールを定めたガイドラインが必要となります。

このため、現在、情報漏えいや著作権侵害等のリスクを想定し、安全に生成AIを利用できる方法につき、情報収集をしながら、生成AIの利用に関わるガイドラインの策定準備を進めているところでございます。

ガイドラインの策定など安全に利用できる環境を整え、職員のリテラシーを高める研修等の準備ができた段階で、まずは試行として県庁内で完結する業務から生成AIの利用を開始したいと考えております。

【答弁者】 教育長

答弁要旨

中屋敷慎一議員の御質問3「チャットGPTなどの生成AIの行政活用について」お答えを申し上げます。

私は、誰一人取り残すことのない教育を進めるため、個別最適化された学びや主体的・対話的で深い学びのより一層の推進を図り、児童生徒の「確かな学力」を育んでいくことを念頭に教育行政を展開していきたいと考えております。

そのためには、ICTを活用した教育を積極的に展開することは大変重要であり、その更なる推進を図っていく所存であります。

こうした中、生成AIなどの新たなテクノロジーについて、児童生徒の学習の参考や教員の授業改善など教育活動上有効と考えられるものについては、積極的に取り入れていきたいと考えております。
例えば、考えをまとめる段階で、他に考えるべき観点はないか確認するために生成AIを活用し、考えを広げ深める学習活動に拡大していくなどが考えられます。
一方、読書感想文を生成AIで作成して提出するというような、思考力や創造性への望ましくない影響や情報流出などの懸念も指摘されています。
そのため、生成AIをどのように使いこなすかといった情報リテラシーを身に付けていくことが重要であり、こうした観点からの教員研修や児童生徒に対する指導から取り組んでいくことが必要と考えます。

県といたしましては、国において策定が進められている、生成AIの取扱いに関するガイドラインを踏まえ、教員や児童生徒が生成AIを適切に活用していけるよう取り組んでまいります。

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